調理職人ドラセナのオムライスが自慢!

アストルティアの片隅にある『南国レストランカフェ ドラセナ』 シェフ・ドラセナとオーナー・ガジュマルがその日常を綴ります

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カテゴリ: 本日の店内BGM

2ガジュマル


新しいしぐさで「ビート」が登場したことにより、

アストルティアではフライングV旋風が巻き起こっているようです。
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このしぐさで見れるこのギター、あきらかにギブソンの「フライングV」というギターを模したものですよね。
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皆さんこのしぐさを使って、色々な写真を撮って楽しんでいらっしゃるようですね。

福引きを当てた人が羨ましいです。



ところでこのギター、特異でインパクトのあるビジュアルから、何となくハードロックっぽいイメージをお持ちを方も多いのではないでしょうか??

このフライングVを使っているギタリストは多くいますが、このギターをメインに使っているギタリストというのはあまり多くはない印象です。

ステージ上でたまに持ち替えたりして弾くような、サブ的ポジションのギターとして扱っているギタリストが多いような気がします。

僕自身も弾いたことのないギターなので、音の特徴とか答えにくい部分はあるのですが、

ただ何となくですが、やはりギブソンらしく太くて芯の通った音という印象はあります。


で、実際の所このギターに対して皆さんどんなイメージをお持ちですか??


やはり僕の中でフライングVといえばこの人なんですよね。


その名もアルバート・キング!
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言わずと知れたブルース界の巨匠ですが、

むしろ、このギターが世に広まるきっかけとなったのは、このアルバート・キングなのではないでしょうかね?

フライングVの元祖、先駆け的存在だと思っています。

この人以前にこのギターを愛用していた有名なギタリストというのは思い浮かびません。

オリジナルモデルもあって、本人のやつはアルバート・キングという名がネック部分に装飾された物を使っていますね。

このギターをメインに使っている数少ないギタリストの一人だと思います。


ブルース界からこのギターが広まっているのがちょっと意外な感じしませんか??

そしてその後くらいに、ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)が使い始めたことで、ロック、ハードロック界にも広がっていったようなそんな感じがします。
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ジミヘンも基本ブルースの影響を強く受けていますし、当然アルバート・キングの影響も受けていることでしょう。そう考えると、アルバート・キングが使っているのを見て使い始めたというのは考えられそうです。

とは言っても、ジミヘンのメインギターはやはりストラトキャスターなので、フライングVをメインに使っているギタリストとは言い難いですね。


話はアルバート・キングに戻りますが、

その当時、特異な形であるこのギターというのは、ちょっと見た目の部分で抵抗を持ちそうですが、

そこをあえてこういうギターをチョイスするあたりに、人とは違うセンスみたいなものを感じたりもするのですが、

実際の所、何故このギターを選んだかというのは、

もしかしたら、彼が左利きだということが関係しているのかもしれません。


というのも、ギターを弾いたことがある人であれば、みんな驚く衝撃の事実があるのですが、

実はアルバート・キング、右利き用のギターをそのまま左で持ち替えて弾いているんですよ!


どういうことか分かりますか!?


ジミヘンも左利きですが、ジミヘンの場合は右利き用のギターを左で弾いているところまでは同じなのですが、ジミヘンはそのままだと上下逆さまになってしまう弦を、本来の弦の配列に張り替えて左利き用として使っています。

ところがアルバート・キングはそのまんまです。


どういうことか分かりますか!?


弦が上下逆さまのままギターを弾いているのですよ!
(細いほうの弦が上になっている状態)

ギターを少しでも弾いたことある人ならば、これがいかに異次元なことか想像できるかと思います。


つまり、アルバート・キングがこのギターを選んだ理由は、左右対称のデザインであることから、左で弾いても問題なく弾けるという所にあるのではないかと推測しております。

普通のよくあるギターですと左右非対称ですから、物によっては高音部分が弾きづらくなるという現象が起きるんだと思います。

例えば、こちらのレスポールのような形だと、
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右利き用を左で弾いたら、高音部分が弾きづらくなるのは見て想像できますよね。

それと、この当時は左利き用のギターがあまり出回っていなかったというのも理由にあるのかと思います。



そうそう、これでちょっと思い出したのですが、

まだブルーハーツだった頃のマーシーのギター雑誌でのインタビューです。

確か、ギターの弾き方に関することで、

マーシーが独特なピックの持ち方で(中指と親指でつまむように持つ)そこから話が発展したように記憶していますが、

マーシー曰く、

「ギターの弾き方なんて、こう弾かなきゃいけないみたいな決まりもないし、人それぞれ自由でいいと思う」

というようなことを言っていて、

そこに付け加えるように、

「アルバート・キングなんて弦逆さまだし」

という感じで話していたのを思い出しました。

それがギターを弾き始めたばかりの僕には衝撃的だったので、今でも覚えているんですよね。

弦が逆さまだと!?

という感じになり、このアルバート・キングという名前だけは覚えておこうと思いました。


結局、実際に聴くようになるまでは、そこから3、4年経ってからになるのですが、

その独自のフレージングやチョーキングコントロール、ビブラートに驚かされましたね。

これは弦が逆さまだからこそ生まれたものなのでしょうかね。

あきらかに今まで聴いたものとは違う感じのオリジナリティを感じました。

このとき感じた新鮮さみたいなものに、形に捕らわれずに自分のスタイルを見つけることの重要性みたいなものを学びました。


ということで、今日は「しぐさビート」をきっかけに、

フライングVといえばこの人!ということでお話をしてきましたが、

これだけ話しておいて紹介しないわけにはいかないですよね。

やはり最後はアルバート・キングの曲を聴いてお別れしましょう。

とめどなく溢れ出す汗と、間奏部分でのソロを弾く手元にご注目!


どことなく愛嬌のある表情も素敵です。

アルバート・キングで「Oh, Pretty Woman」でした。


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2ガジュマル
こんばんは、ガジュマルです。


何やら、便利ツールの福引で、

「しぐさ書・ビート」が登場したそうで。
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とうとう、しぐさで登場したか~、とか思いつつ、

このしぐさの元になった、旅芸人の「たたかいのビート」実装当時のことを思い出しました。


もう3年以上も前のことですね。

このスキルを覚えて、皆で一緒にロックバンドっぽい写真を撮ろう!ってな感じで、

写真撮影のために皆でスキル振って、タイミングを合わせて撮影したんですよね。

で、これがまた難しいこと。

なかなかタイミングが合わないんですよ。

で、そんな中のベストショットがこちら。(昔ブログの記事にも載せましたが)
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懐かしい。


一緒に写っている方は、この頃よく遊んでいて大変お世話になったご夫婦なのですが、

奥さんはジャズテナーサックス奏者で、旦那さんはブルースギタリストという、

これまた異色のご夫婦でして、ジャズやブルースに関して色々と専門的なお話ができる数少ないフレンドでもありました。

さらにドラクエ音楽も大好きでして、ドラクエ音楽の話題でも盛り上がりましたね。

奥さんの方は、ドラクエのサントラを聴きながら通勤しているほどだとか。

というか、ドラクエ音楽の話題をきっかけに色々と世間話をするようになった気がします。

ドラセナのレストランの椅子に座って、音楽トークだけする日もありましたっけね。

まさかドラクエの中での会話で、フレディ・キング、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンなどの名前を聞くことになるとは思いませんでした。サブキャラにソニー・ロリンズの名前を付けるほどでしたからねえ。


現在は休止状態で、長いことインされていないのですが、

また一緒に音楽トークしたり、普通にドラクエでPT組んで遊べる日が来たら嬉しいですね。

どこかのタイミングでストーリーだけでもやりに戻ってくるんじゃないかなあとか、

心の隅では思っているのですが、

「人にはそれぞれ事情がある」

こればかりは周りがどうこうできることではないですからね。

ただただ健康に元気に過ごされていることを願うばかりです。



そういえばこの撮影会、なかなかタイミングが合わず、いい感じに撮れなくて、時間の都合もあり、確か二日がかりで撮影したんですよ。

その二日がかりの中のベストショットを送っていただいたお手紙。IMG_0329 (編集済み)
しぐさのビートではこの音符と光に包まれたステージ感は出せないですよね。

今思えば、メギ出てすぐの近場で安易に撮影してしまったけど、

色々な場所でも撮ってみたら、また違ったいい感じの写真が撮れたかもなあ。

でも、この夕暮れライブの写真はお気に入りで、良き思いでなので大切に残してあります。


最近、画像に合わせて曲を選んでYOUTUBEにアップするという遊びにハマっているので、

せっかくなので、これもそれっぽい感じの曲を合わせてみました。

メトロノーム代わりに鳴らしたドラムパターンに、特に何も考えずアドリブソロを乗せただけのものですが、

このフライングV風のギターの感じに合うかな~と。


QLKESNG5
勝手に写真を使わせて頂いたことをお許しください。



ちなみに一人でドラキーとセッションしたときの写真はこちら。
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これも昔、ケイブパーティーとか言って、ブログに載せたやつ。

2ガジュマル

音楽ブログスタートです。


やはりなんだかんだ言っても、

音楽って「繰り返しの美学」だと思うんですよ。


同じメロディやリズム、また似たようなメロディを繰り返すことで、曲としての輪郭のようなものが生まれてくるとでも言ったらいいのでしょうか、

ジャンル問わずどんな音楽でもそうだと思います。


分かりやすい所で言えばドラクエのアレフガルドのフィールドの曲、「広野を行く」なんかもそうですよね。

たった8小節のメロディがゲーム内で延々と繰り返されるだけですが、ファミコンで発売された当時、どれだけの人がこのメロディの虜になったでしょうか?

ドラクエⅠの制作裏話的なエピソードでは、

始めこの曲はフィールドの音楽としては暗すぎるんじゃないか?という疑問があったらしいのですが、制作を進めていく過程で、気が付けばスタッフの多くがこの曲を何気なく鼻歌で歌っていたことから、「これは成功する」という確信に変わったとかなんとか。

そんなこともあるように、繰り返すメロディがいつの間にか心を奪っていることがあるんですよね。


そして、これよりももっと短いメロディに焦点を当ててみると、

一つの決められた短いフレーズをドラクエ音楽の中ですぎやまこういち先生は「モチーフ」という言い方をしますよね。(一般的な言い方か分かりませんが)

代表的なのは昔からある「悪のモチーフ」という曲でしょうか。
ⅤとⅥで異なるモチーフで2種類あるのですが、特にⅥのほうは様々な曲で使用されていて大活躍していますよね。

そしてドラクエⅩで言えば、ネルゲルが登場したりするときに使用されていた曲「死の世界より来る者」、これも「ミ・ファ・ミ・レ」という、いたって簡単なメロディがひたすら繰り返される曲です。

これを「冥王のモチーフ」と言うらしいのですが、

たったこれだけで、あの威圧感、恐怖感みたいなものが表現されているわけですよね。

それが繰り返されることで、さらに聴き手の心に忍び込んでくるかのようでもあります。

そしてさらには、Ver.1のラストダンジョン冥王の心臓でもこの「冥王のモチーフ」が使用されて表現されていますし、ネルゲルとの戦闘でもそれが使用されています。


他にも色々あって、「アンルシアの恵み」なんかにも代表されるように、僕は勝手に「アンルシアのテーマ」と呼んでいますが、あのメロディも様々なアレンジで使用されていますが、基本的には同じメロディの繰り返しですよね。

同じメロディでありながら、テンポやアレンジを変えるだけで様々な曲へと変化するのもドラクエ音楽の面白い所でもありますね。先ほどの「広野を行く」のメロディもゾーマとの戦闘で使用されていたりとか。

一つのテーマとして確立されたメロディというのは、あらゆる場面で使っても存在感を示すことができるほど強いものなんですね。それでいて決してマンネリにはならないという不思議。


ちょっと「繰り返し」という話からそれてしまいましたが、話を戻しましょう。


先ほどは「モチーフ」と言いましたが、ロック系やポピュラー音楽の世界では「リフ」なんていう言い方をしますかね。

これはそのまま「繰り返し」を意味する「リフレイン」の略ということになるんでしょうか、詳しい語源までは分かりませんが。

分かりやすく代表的なもので例えるなら、ストーンズの「サティスファクション」はどうでしょうか。

あの有名なギターリフも「冥王のモチーフ」と同様に、隣り合う3つ音のみで構成されたフレーズです。

これが延々繰り返され、聴き手に高揚感みたいなものを与えていくわけですね。



それでは、演奏者がその場で思いつくままに自由自在に弾くアドリブ演奏はどうでしょうか?

ちょっと持論的にはなりますが、

実はこれも、ありとあらゆるフレーズを引き出しの多さを武器に闇雲に弾いてしまっては、統一感のないというか、まとまりのないものになってしまうと思うんです。曲の輪郭も失われてしまう恐れもありますよね。

なのでアドリブとはいっても、要所要所では同じフレーズを繰り返したりすることで、自分の主張をまとめるというのも大事になってくるのかな?と。

俳句で言うところの「上の句」「下の句」みたいに部分的に整えるだけでも聴き手の印象は違ってきますよね。

とは言っても、一瞬一瞬の閃きによるアドリブですから、計算通り、思い通りに簡単に弾けるものでもないんですが。。


と、こんな感じで音楽ではあらゆる場面で「繰り返し」というのがキーポイントになってくるものだと思っています。

もちろん歌の歌詞の部分でも同じことは言えますかね。
サビだけに限らずどこかの部分で同じ言葉、似た言葉を繰り返すというのは、やっぱり大事な要素だと思うんですよね。


で、要は何が言いたいかと言いますと、

以前、DTMの勉強中で、練習でこんなの作ってみましたということで、

作りかけの「広野を行く」をアップしたのですが、

そこからの成長ぶりを紹介しようかと思ったわけなんですが、

とはいっても、やはり音符入力って面倒な部分が多々あって、

それをいかに簡略的に、でもそれなりの曲の感じにするかということで、

音楽のキーポイントでもある「繰り返しの美学」というのを言い訳に、

「コピー&ペースト」を駆使してなんとか1曲できましたという話です。


で、出来た曲がこちら。

特にタイトルも何もない、とりあえず(仮)の、

「ガジー・スターダストのテーマ(仮)」です。

お気に入りの「ジギー・スターダスト」のジャケットをせっかくなので使ってみました。

元のジャケットはこちら。
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特にデヴィッド・ボウイを意識した曲という訳でもなんでもないですが。


とりあえず操作にも多少は慣れ、DTMレベルが1→4くらいに上がりました。

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2ガジュマル

こんばんは、ガジュマルです。

今日はちょっと前に書いた「僕の右手」という記事の続きです。

あと二人紹介したい盟友的、右腕的存在のミュージシャンがいるが、長くなるので2回に分けましょうということでした。

というわけで、あと二人紹介したいと思います。



3人目はこのアーティスト、

「ロッド・スチュワート」

彼の盟友と言えばもちろんこの人、

「ロン・ウッド」(ロニー・ウッド)
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今でこそ、ストーンズのギタリストとして、キース・リチャーズの相棒という感じが強いですが、

それまでは、このロッド・スチュワートと行動を共にすることが多かったと思います。

元々はジェフベックグループのボーカリストとギタリストとして活動をし、

その後二人そろって、スティーヴ・マリオット脱退後のスモール・フェイセスに加入する形でフェイセズを結成。

そして、それと同時進行でロッド・スチュワートもソロ活動を始めていきますが、それにもロン・ウッドはサポートする形で常に行動を共にしてきた感じです。

そう言った流れで生まれたのが、あの「ガソリン・アレイ」でもあります。

ロン・ウッド自身はどちらかというと万能タイプのギタリストで、ジャンル問わず何でも弾きこなす印象のギタリストだと思います。

しかし、このロッド・スチュワートとの活動では、カントリー色の強いものが多いでしょうか。

アルバム「ガソリン・アレイ」なんかまさにそんな感じですね。
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それがまた良い相性でもあったようにも思います。

ロッドの声とロニーの醸し出すカントリー感が見事に噛み合ったという感じですかね。

個人的に名盤と思っている「ガソリン・アレイ」を聴くだけでも、この二人の相性の良さみたいなものが伝わってくると思います。


そして、ロン・ウッドの最大の武器とでも言いましょうか、伝家の宝刀とでも言いましょうか、

それは何と言ってもスライドギター。

スライドギターの名手でもあるんですね。

これはブルースでもカントリーでも絶大な力を発揮します。もちろんロック系の曲でも素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

しかし、いつでも完ぺきという訳でもなく、まあ、ライブ毎にムラがあったりするのはご愛敬というところでしょうかね。

そして、さらにはペダルスティールギターという足を使って音をコントロールするようなギターも弾きこなす、まさにスライドギターのスペシャリストなんですよね。
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分かりやすい所では、よくハワイアンミュージックなんかで聴けるような、あのスライドギターですね。


ということで、何かこれも動画を紹介したいなと思ったのですが、

二人の動画でパッとしたのがちょっと見つからなかったので、

ロニーのスライドギターの良さが存分に出ているこちらにしました、

ストーンズでロバート・ジョンソンのカバー曲「Love In Vain」

やはり、こういったカントリーブルース系の曲ではいい仕事しますね!

ドラムのチャーリー・ワッツも相変わらず渋い!



そして最後に紹介したい人がこの方、


「ジーン・ヴィンセント」

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彼の楽曲には決して欠かすことのできない名ギタリストがいます。

その名も、「クリフ・ギャラップ」

実は、今回のこの記事で一番紹介したかった人物がこのクリフ・ギャラップなんです。

なので最後にしました。

とは言っても、彼のことを色々調べようとしても、驚くほど情報や資料が少なく、

なんとも謎に包まれた人物です。

まさに幻のギタリストと言っても過言ではないと思います。

そんな訳で、どんな姿をしていたかもよく知らないのですが、

恐らくこの写真の手前のグレッチのギターを弾いているのがクリフ・ギャラップだと思われます。
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ざっくりと仕入れた情報では、最初にブルー・キャップスというジーン・ヴィンセントのバンドのギタリストとしてレコーディングに参加し、そこで30何曲だかをレコーディングしたという感じみたいなのですが、

その後、結婚をきっかけに音楽界自体から去っているようなんですね。

なので、それ以降のライブなどでは彼以外のギタリストが弾いているみたいなんです。

でも初期のジーン・ヴィンセントの楽曲でスタジオ録音されたものの大半は彼がギターを担当しているはずです。

「ビー・バップ・ア・ルーラ」や「ブルージーン・バップ」などの有名どころはみんなそうですね。

というか、CDでもレコードでも聴けば分かりますね。

あの深めのリバーブで、いかにもグレッチらしい太く芯の通った音で弾かれる超絶的なテクニックのギターが彼の演奏です。(中にはストラストキャスターっぽい音の曲もあるんだけど詳細は不明)

ギャロッピングというテクニックを駆使し、かつあの滑らかなフレージング、次から次へと自由自在にフレーズが溢れ出してくるような感じですね。

ギャロッピングの定義とかイマイチよく分かっていませんが、指を使ってベースライン、コード、メロディーを弾くような感じでしょうかね。他のフィンガーピッキングとの違いがよく分からないのですが、まあここでは専門的なことは置いておきましょう。

ちなみにその演奏スタイルから、「ギャロッピン・クリフ・ギャラップ」という異名も持っています。

そして、ジーン・ヴィンセントの楽曲の特徴は、何と言ってもこのクリフ・ギャラップのギター在りきなところがあり、ボーカルとギターソロが交互に来るような構成で、まるでギターとボーカルの掛け合いような、またはデュエットのような感じにも思える楽曲が多いですよね。

これは他ではあまり見ないスタイルで、彼らの楽曲の最大の特徴と言ってもいいかと思います。

そしてギターは、常にギターソロを弾いているような感じで、しかもそれ自体がバッキングにもなっているという、何とも不思議な演奏スタイル。専門的な言葉で言うと「ブロークンコード」というのを使いつつコード感を出している感じでしょうか。

このロックンロール黄金時代と呼ばれるこの世代のギタリストの中で、間違いなくトップクラスのギタリストだと思います。

ホント、何故これほど技量を持っていながら、音楽界を去って行ってしまったのか・・・

彼に影響を受けたアーティストは数多くいますが、

一番分かりやすいのは「ブライアン・セッツァー」ですかね。

それから「ジェフ・ベック」や「ジミー・ペイジ」なんかも彼の名前を挙げていた気がします。

活動期間は短くとも、後に与えた影響はとてつもなく大きいものだと思います。


で、これも動画を紹介したいと思い色々探したんですけど、

やはり、残念ながら、クリフ・ギャラップと思われる人物が演奏している映像は見当たらないですね。

ということで、個人的にお気に入りの動画をいくつか紹介します。


まずは、こちら、「Rip It Up」

何がお気に入りかと言いますと、ハンドクラップですね。

クリフ・ギャラップではありませんが、白いストラト使いのギタリストのハンドクラップのときの表情とか動きがなんかいいんですよね。


そしてお次はこちら。

ご存知、リトル・リチャードのカバー「Long Tall Sally」

松葉杖をついて登場し、そしてバンドメンバーの激しいパフォーマンス、中央に集まったり、寝転んだりしてる様子が何とも面白い。
そして最後に足を引きずりながら去っていく様子もなんか好き。

ジーン・ヴィンセントは元々バイク事故の影響で足が悪い人ではあるのですが、この映像はもしかしたら、エディ・コクランが亡くなった交通事故のときに、自身も負った怪我の影響での松葉杖だろうか??ちょっと時系列が分かりませんが。


そして最後に一応、クリフ・ギャラップの演奏が聴けるものも紹介しておきましょう。

色々迷いましたが、彼のスタイルが分かりやすいのはこれかなあ?

「Blue Jean Bop」
 
ソロパートの度にアプローチを変えてくる引き出しの多さは流石ですね。


ということで、以上4名の右腕的、盟友的存在を紹介してきましたが、

こういう観点で音楽を聴いてみるのも面白いと思います。

たまたま今回思いついたのがこの4名ですが、他にもこういったアーティストはいると思うので、

また思いついたら、この「僕の右手シリーズ」の続きとして紹介するかもしれません。

今度は、ギタリスト以外にも着目して紹介できたらいいですね。


それではまた、続きがあればこのシリーズでお会いしましょう!


QLKESNG5

2ガジュマル
こんばんは、ガジュマルです。

   
「右腕のような存在」なんてことをよく言ったりしますが、

これは、ある人を陰ながらサポートしつつ支える存在であったり、また掛け替えのないパートナーのような存在であったり、その人の右腕の如く一心同体であるかのように力を発揮したりと、そんなイメージでしょうか。


分かりやすくドラクエⅩで例えるならば、

まさしく勇者アンルシアを右腕の如く支え力を発揮する盟友、

そう、主人公でもある我々自分自身のキャラクターですね。

アンルシアが勇者としての真の力を発揮するには、この右腕的存在である盟友の力が不可欠です。


今日はそんな右腕的存在を音楽に例えて、その盟友のような存在に着目して、いくつか紹介してみたいと思います。



音楽ブログスタートです。



まずバンドという単位で考えると、レノン&マッカートニー、ジャガー&リチャーズのような名コンビ的組み合わせは多くいます。ヒロト&マーシーもそうですね。

しかし、これらは対等な立場でのコンビという印象が強く、どちらかというと「相棒」と言うほうが近いでしょうか。ちょっと「右腕的存在」というのにはちょっと違う感じです。

なので、ここではソロ名義のアーティストを対象に、右腕的存在、盟友的存在として支えてきたミュージシャン達に注目することにしましょう。


まずは、ブルース界の大御所「ハウリン・ウルフ」

彼を支えた名ギタリストが存在します。

その名も「ヒューバート・サムリン」
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写真だけみると、お父さんと息子っていう感じがしますよね。

いつ頃からいつ頃まで一緒に活動してきたか詳しいことまでは知らないのですが、

恐らく初期の頃からかなり長い期間一緒に活動してきたはずです。

後にサムリンは、

「彼には声があり、俺にはサウンドがあった」

「これが最強の組み合わせだった」

と語っている通り、

低音でかなりリバーブのかかった音、そしてややダークな印象のサウンドで、その独特の世界観のあるフレーズとサウンドはまさに最強と言うのに相応しいものだったと思います。

まるで、ウルフが闇に吠えるオオカミなら、そのオオカミを包み込む闇を作り出しているかのようなギターサウンド。
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また、時にちょっとコミカルな印象のギターを弾くところも面白いギタリストだなと思います。

例えば、瞬間的に高音の方まで一気に指を滑らせスライドさせる奏法とかも特徴の一つでしょうかね。ヒュイン!って感じで。


ま、とりあえずここで一曲紹介しておきましょうかね。

これは、「シェイク・フォー・ミー」という曲で、彼らの数ある楽曲の中ではどちらかというと軽快で明るいを印象を持った曲ですが、個人的にかなり好きな曲なので、ちょっと聴いてみましょう。

ギターを弾きながら歌うウルフの映像も貴重な感じもしますし、

後半の独特なチョーキングコントロールのギターソロがお気に入りです。これも彼の演奏の特徴と言えますかね。

二人合わさって最強サウンド、「Hのブルース」はやっぱり最高ですね!

 あいつが ブルースを一発

 絞り出す ダイナマイトみたい


もしもジャイアンの歌が上手かったらこんな感じになっていたんだろうか。。



冗談はさておき、次の盟友行きましょう。

ソウル界、リズム&ブルース界でサム・クックに並ぶ名シンガー「オーティス・レディング」
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彼にもまた、彼を支える名ギタリストが存在しました。

その名も「スティーヴ・クロッパー」
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これもまたどの期間一緒に活動していたかとかの詳しいことは知りません。

が、恐らく大半の曲は彼がギターを担当している思って良いでしょう。

レディング自身も、飛行機事故で若くして亡くなっていますし、ほぼ一緒に活動していたんじゃないでしょうかね。


特徴的なのは、スローなバラードっぽい曲で聴けるアルペジオ。これを聴くだけでもレディングっぽい曲だなあと思うほど、レディングの個性を強く印象付けるものだと思います。

またギターソロなんかでも味のあるいかにもテレキャスターらしい音という感じですね。

形容するのが難しいですが、なんとなく明るく乾いたトーンで、ヴィンテージ感ある暖か味のある音とでも言うんでしょうか。

レディングの楽曲に関しては明るいトーンというのは当てはまらないかもしれませんが、

まあ、テレキャスターってどんな音って言ったら、クロッパーの音って答えても間違いないくらいだと思います。

テレキャスター使いの代表格ですね。
(近年は他のギターを弾いてることが多いみたいですが)


とはいっても、レディングの楽曲の特徴はなんといってもホーンセクション。

ホーン系の音が目立っているので、ギター自体はそこまで主張する感じではないんですよね。

でもその中にキラリと光るセンスみたいなものが、彼の曲をより引き立てているように思うんです。

料理で言うところのちょっとしたスパイス、隠し味のような存在でしょうか。

昔このブログでも紹介した、クロッパーのこの作品が素晴らしいので、どんなギタリストか知りたければ是非このアルバムを。
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「Dedicated」、これは近年を代表する名盤だと確信を持って言えます。


で、こちらも動画で何か1曲紹介したいなと探したんですが、

レディングのワンショットばかりで、動画にはクロッパーらしき人物が写っているのがあんまりないんですよねえ。


ということで、レディングではなく清志郎のほう紹介しましょう。

「トランジスタラジオ」!!

オーティス・レディングに強く影響を受けている、忌野清志郎との共演っていうのも、

観ているこっちも嬉しくなっちゃいますよね。

どうですか!?クロッパーがトランジスタラジオ弾いてるんですよ!

イントロのクロッパーのギターで一気に持って行かれますよね。

その後もやはりさりげなさが随所に光ります。

ちなみに、「Booker T & the M.G.'s」 っていうのはクロッパーが所属し、レディングをサポートしていたバンドですね。

つまり、レディングのバンドを従えて清志郎が歌っているわけです。

凄いですよね。

何故か不思議と涙も出てきます。



で、あと二人ほど盟友を紹介する予定だったんですが、ちょっと長くなりそうだから2回に分けましょう。

ということで今日はここまで。

続きはまたいつの日か。

QLKESNG5

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