調理職人ドラセナのオムライスが自慢!

アストルティアの片隅にある『南国レストランカフェ ドラセナ』 シェフ・ドラセナとオーナー・ガジュマルがその日常を綴ります

[南国レストランカフェ ドラセナ」☆営業中☆《フラワーガーデン2120-6》
『本日のメニュー』よりモーモンバザーの料理の在庫確認できます

カテゴリ: 本日の店内BGM

2ガジュマル
こんばんは。

それではお約束通り前回の続き、レコードをひっくり返して「ラッキー&ヘブン」B面のレビューと行きましょう。

ちなみに今回の歌詞カードの裏のデザインはこんな感じ。
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過去作品で登場した色々なものが色々と描かれています。これだけみると集大成アルバムみたいな感じもありますね。


それではさっそく楽曲のほうに行きましょう。


7 盆踊り  マーシー作

B面のスタートはいきなり盆踊りです。素直過ぎて思わず笑っちゃうくらいタイトル通りそのまま盆踊り調の曲ですね。
前にも言ったかもしれませんが、彼らの楽曲は俳句などのようにテーマが1曲の中に分かりやすく凝縮しているのが魅力ですよね。CMやテレビ番組の随所で彼らの曲が多用されるのが分かる気がします。

曲調は「酒じじい」の間奏部分をピックアップしたような感じで、ハイロウズの「21世紀音頭」にも似た曲調。

歌詞は一見シンプルな感じですが、どことなく過去と未来を繋ぐような、この1曲の中に二つの世界が見えたりもして不思議な感覚にもなります。


8 ユウマヅメ  ヒロト作

「夕まづめ」という言葉はこの曲で始めて知りましたが、これは釣り用語らしく、日の入り前後の時間帯で魚が良く釣れる時間帯でもあるとか?そんな感じらしいです。というわけでその名の通り釣りの曲です。
これも盆踊り同様テーマが分かり易くていいですね。

クロマニヨンズでは珍しくかなりまったりと穏やかな曲調です。サビの部分なんかは1回聴いただけで耳に馴染みついつい口ずさんじゃいますね。

「いまやめて 帰るのか 帰るのか」と「帰るのか」を2回繰り返す感じとか、帰ることへのためらい感みたいなものがしっかりと伝わってきていいですよね。釣りをほとんどやったことが無い僕でもこの気持ちは分かります。
海でよくサーフィンをしていたころ、もう少し待ったらいい波が来るんじゃないかと、なかなか切り上げられない気持ちにも似てる感じがしてものすごく共感。そんな葛藤の中いつも海側から釣り人を眺めていました。

途中の「まだまだー」の掛け声は絶対言いたいやつ。


9 ルンダナベイビー  ヒロト作

7~9曲目にかけて今までのクロマニヨンズではないくらいまったり穏やかな曲が続きます。今までとは違ったアプローチですがこの一連の流れは意外といいですね。やっぱりアルバムとは曲順通りに聴いてこそのもの。

曲調はもうこれ以上ないくらいスタンダード中のスタンダードなコード進行でオールディーズ感溢れる楽曲ですね。コーラスも含めて懐かしささえ感じる楽曲です。過去作品では「夢のロッケンロールドリーム」にも似ていますかね。

歌詞では具体的な表現は一切ないもののどこか別れを連想してしまう感じがして、とても切ない気持ちになる曲ですね。多くを語らずして感じさせる表現力というのは本当に見事ですね。


10 ワンゴー  ヒロト作

チャック・ベリー風のイントロで始まり、今までの穏やかな流れから一気にスイッチを切り替えてくる感じの10曲目。ストレートなチャック・ベリー風のロックンロールナンバーです。

ボーカルの歌い回しもいかにもロックな感じがしてカッコイイですね。

タイトルだけ見たときは「ワンゴー」ってなんだ?ってなりましたが、聴いて納得そのまま「ワン」が「ゴー」する曲です。ようは犬の歌ですね。これもライブとかではワンワン楽しそうですねえ。

犬と言えば、これまたヒロト作で「犬の夢」がありましたね。こちらのはちょっと哀愁がありますね。これもまた好き。


11 ジャッカル  マーシー作

10曲目がチャック・ベリー風なら、お次はキース・リチャーズ風のバッキングで応酬です。

ベースの絡み具合なんかもいい感じですね。

しかし「ジャッカル」とは何でしょうかね?単純に動物のジャッカルでしょうか?それとも違う何かがあるのか、それが何かで歌詞の感じ方は変わりそうな気がしますが、調べてみると映画なんかもありますねえ。

まあ意味はともかく、「型破りに こだわるあまりに 空回りしている」とかマーシーらしい言葉遊び要素も盛り込まれていていいですね。
「アゲハチョウの背に乗って 季節は飛んでった」の表現なんかも好きです。

12 散歩  マーシー作

アルバムのラストを飾るのはこれまた穏やか感じに戻って、なんというか下校の時刻になりました感溢れる楽曲ですね。普通なら十分あり得る終わり方ですが、クロマニヨンズ的には意外な終わり方。
「散歩」はタイトルから想像通りのマーシー作ですが、どちらかというとマーシーの別バンド「ましまろ」のほうで歌いそうな楽曲ですね。

初めは極めてシンプルな印象を受けましたが、聴いてるうちにメロディーの美しさが深く体の中に入り込んでくる感じがしましたね。
なんと言いましょうか、以前、マーシーは「ごめんね青春」というドラマでインストの楽曲を提供していましたが、そういうものと近い感じがして、本来歌詞がなくても十分存在感を示すことができる曲のような感じがします。
かと言って強い主張がある訳でもないので、すっと背景に溶け込むというかそんな感じ。

これはすぎやまこういち氏がよくドラクエ音楽を語るときに言っている、「ゲーム音楽は長時間プレイするものだからインパクトが強すぎてもダメで、長時間聴いていても飽きずに自然と耳に馴染むようなものを・・・・」みたいな感じのことを仰っていますが、これもそれに似た感じが個人的にはしているのです。
例えるならアレフガルドのフィールドの曲のような、短く同じフレーズを繰り返しているだけなんだけどずっと聴いていられるというよう感じ。

「はじめてのーーみーーち」の「のーーみーーち」の音の伸ばし方と言葉の乗せ方ににマーシーらしいセンスを感じます。



という訳で以上、B面のレビューもここまでです。

今回のアルバムも今更言うことではありませんが、見事のアルバムでしたね。
相変わらずのモノラルサウンドですが、いつもに増して音のクオリティーさえも上がっているような気もするし、何よりも今回はアルバム全体の緩急のバランスが良く、いつもとは少し違う心地よさみたいなものがあるような感じがしました。

とまあ、ここまで色々書きましたが、あくまでも個人的な感想なので、人それぞれがそれぞれの感じ方で聴いて楽しめればそれでいいのではないでしょうかね。


で、最後にちょっとオマケなのですが、

今回のアルバムにも夏系の楽曲が3曲も入っていて、クロマニヨンズだけでも夏ソングが結構増えてきたな~と思いまして、ちょっと遊びでクロマニヨンズ版「夏のぬけがら」ならぬ「夏のけだもの(仮)」というプレイリストを作ってみました。


ドン!


A面
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B面
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ようはクロマニヨンズの曲だけで夏の曲を集めたプレイリストです。

本当はA面6曲B面6曲の全12曲にしたかったのですが、ちょっと絞り切れずにA面7曲B面6曲の13曲になってしまいました。
曲順もかなり悩んで決めたのですが、あくまでもA面とB面で区切るイメージです。

「ユウマヅメ」は夏を限定する曲ではありませんが、このプレイリストの中に潜り込ませることで夏休みの釣りの思い出なんかも連想できて良いかな~と思いまして追加。というかこれ外すとヒロト作が1曲だけになってしまうのですよw
夏はマーシー率が圧倒的です。

興味ある方は試しにこの順番で聴いてみて下さい。



久々のブログになりましたが、読んでいただきありがとうございます。

最後に、今回レビューを書いてみて思ったこと、


〇〇感という言葉は使い勝手がいい。


それではまた逢う日まで!


QLKESNG5

2ガジュマル
皆さんおひさしぶりです。

久々のブログ更新になりますが、ちょっとリクエストも頂いたもので、恒例の記事でも書いてみようかなと思います。

安定のルーティーンでもって先月発売されました、ザ・クロマニヨンズの11枚目のニューアルバムの「ラッキー&ヘブン」のレビューです。

まあレビューとかいうと評論家の批評みたいな印象になってしまいますが、まあ早い話が僕なりの読書感想文みたいなものです。専門的なことは分かりませんので、純粋に素人目に聴いたまま感じたままに書いていきたいと思います。
記事が長くなってしまうので、去年の「ビンボロール」と同じような感じで、A面B面の2回に分けて1曲ずつコメントしていきます。


ではまず楽曲に入る前にジャケットですね。

今回はこんな感じのデザイン。
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「ラッキー」「ヘブン」という言葉のイメージからかなりギャップのあるデザインですね。

シンプルかつややダークな印象。

このデザインを見たときにまず僕の頭を過ったのが、このストーンズの「Doom And Gloom」のPV。

どことなく似てますよね。

レコードのサイズになったときの印象で比べると、個人的にはやはり前回の「ビンボロール」のジャケットのほうが飾ったときにしっくりくる気はします。


さて、ジャケットのデザインにも触れたところで、さっそく本題の中身のほうに行きましょう。

今回もヒロトとマーシー仲良く半分こで6曲ずつ全12曲ですね。



1 「デカしていこう」  マーシ作


もう全曲一通り聴いても1曲目はこれしかないなと思えるくらいドはまりの1曲目ですね。
テンポ感ビート感的にもこの出だしは抜群!ライブとかでもこの出だしはバッチリハマるでしょうね~
「何も持たず来たんだから  何も持たずに去ってくのがいい」というマーシーらしい言い回しもいいですね!
ベースのグルーブ感もいいですね。間奏部分の叫び声みたいなのもお洒落。


2 「流れ弾」  ヒロト作

そして2曲目。1曲目から2曲目に向けてスピード感を上げてくる感じがいいですね。ヒロト節炸裂の8ビートの曲。
実はこのアルバムが発売されるのと同じくらいのタイミングで、深夜のテレ東で放送されていた「ハイパーハードボイルドグルメリポート」というドキュメンタリー番組見ていたせいか、その内容とちょっとリンクしている感じがしちゃって、なんだかちょっと泣きそうな気持ちにもなりました。

その番組は世界のマフィアだとかギャングなどのヤバイやつらが普段どんな食事をしているのかというのをリポートするという趣旨のもので、まあ「クレイジージャーニー」でも似たようなものはありますが、それよりも生々しく鋭いドキュメンタリーという感じがしました。

で、その中でメキシコ系ギャングと黒人系ギャングの抗争というのがありまして、本人たちもなんでこんな争いが生まれたのかさえ思い出せないまま復讐の連鎖みたいなもので人を殺めていってしまうんですね。

中には良くないことだとは分かっていながらも、チームを抜けることが出来ないことの葛藤があったり、さらにはそんな中養わなければいけない子供もいたりするんですね。で、その子供たちはカラーギャングの象徴でもあるその色の違いだけで殺しあっていて全く意味がわからないなんてギャングに対して否定的なことも言ってたりで、まあ色々と考えせされるドキュメンタリーだったわけですが、

なんかその人たちにこんな歌が届けばな~なんてことも思ったりしたわけです。

「だから汚すなよ その手汚すなよ」と。

取材スタッフも、ここは取材をしている今この瞬間に撃たれてもおかしくない町なんだと脅されつつ、

まさに「今日の命は拾い物」のという歌詞と似たようなニュアンスのことをギャングの中の一人が言っていたのを思い出しましたね。

話が楽曲からだいぶそれましたが、コーラスとかもいいですよね。「月にささる 闇にささる」の部分とか癖になります。あとは「それは」「おれが」「ふれば」「おれさ」などの言葉が並ぶ語感の感触もいいですねえ。


3 「どん底」  マーシー作

3曲目は先行してシングルとして発表されている「どん底」。これもまた極めてシンプルな曲ですね。
雰囲気としては「バニシングポイント」なんかと似た印象。「どんだー 底だー」と「せぼねー ちからー」の感じとか。
「どんだ 底だ」とかはマーシーらしい表現で好きですね。
「力抜き 手は抜かない」とか。

「このままでは終わらない」と「このままでは終われない」みたいに一文字だけ変えてくる感じも作詞的な手法としてはよくあることなのかもしれませんが、この一文字変えるだけでも受ける印象とかニュアンスみたいなものが変わってくるのも面白いですね。小さなことですがこういうささやかな工夫好きです。

それからライブに向けてはハンドクラップの練習もしておかなきゃですね。クロマニヨンズの曲はコーラスもだけど意外とハンドクラップの入りますからね。

4 「足のはやい無口な女子」  マーシー作

そしてタイトルからしてこれはいったいなんだ?ってなる4曲目。
タイトルでこれはどういう歌なんだろうという想像させておいてからの、実際に曲を聴いてから見事に腑に落ちる感じがたまりませんな。もう十分すぎるくらいの表現力ですね。

これは小学生時代のあるあるネタに近い感じでしょうか?誰もがこういった経験がありそうですが、足がはやい子だったり、いつも物静かな無口な感じの子がいつの間にか転校しているみたいなこと、僕もこの曲を聴いて思い出す人が何人かいます。

曲調はかなりレトロ感のある味わい深い曲ですね。コーラスも素敵ですしね。

前作でいうところの「デトマソパンテーラを見た」的な名曲じゃないかと。曲調は全く違いますが、真のマーシーの真の表現力というのを思い知らされる1曲だと思います。最後の逆上がりのワンシーンが心に染みわたります。


5 「ハッセンハッピャク」  ヒロト作

ここではまたビート感を変えてきて16ビートのギターのカッティングが印象的なグルーブ感たっぷりの曲ですね。
過去の作品で言えば「這う」なんかと同系統の曲かなというイメージ。

で、この8800という数字に関してはそれほど深い意味はないような気がしますが、単にこの言葉の持つリズム感みたいなものを生かした感じではないかなと。あとはもしかしたら、なんで8の場合は「ハチセンハチヒャク」と発音しないんだろう?という素朴な疑問から生まれた曲かもしれませんね。
ということで色んな意味でちっちゃい「ッ」が肝の楽曲ではないかと思います。

これはライブではコーラスの頑張りどころですね。

またイントロの部分とかで聴ける「ウォーーーーウォオ!」っていうところもいいですよね。このコーラス一つでちょっとラテン感みたいなものも生まれてきている感じがします。さりげなくパーカッションみたいな音も入ってますね。



6 「嗚呼! もう夏は!」  ヒロト作

ここでも雰囲気をガラッと変えてきて、どっしりと重たい感じの曲。
ギターのバッキングやドラムの感じにどことなくストーンズ感も感じます。
一般的な夏のイメージからはかけ離れた曲調という感じがしますが、真夏の蒸し暑さや気だるさみたいな感じには合っている気もします。

世間的によくある夏ソングと言えば、青春時代の夏の思い出を美化したようなものが多い印象ですが、マーシーやヒロトが書くものは少年時代の思い出を歌にしたものが多いですよね。個人的にはやはり子供の頃の夏の歌のほうが子供にとって夏の存在がものすごく大きなものだったせいか心にがっつり迫ってくるものがありますね。

よくヒロトが、「ロックンロールは出会った時が最高で、それ以降はそれを超えることはなく、それを維持できるかどうかだけ」というようなことを言っていますが、夏にも同じことが言えるような気がしています。
子供の頃に経験した夏の思い出が最上級で、その後はその気持ちを忘れずにその気持ちをなぞっているだけのようなそんな感じ。まあ大人には大人の素敵な夏がありますが、それは子供の頃に刷り込まれた夏の魔法があってこそのもなんじゃないかなと。

まあ早い話が「夏=ロックンロール」ということですね。



というわけでA面は以上になります。

いつもならA面の途中にヒロト作のハープ中心の曲が入ってることが多いですが今回は無かったですねえ。


それでは続きは後ほど、またB面でお会いしましょう!
QLKESNG5


2ガジュマル
はい、さっそく前回の続きと行きましょうか。

今回は具体的な楽曲も含めてお話していきたいと思います。


以前ですね、職場でよくチャック・ベリーをBGMとして流していたことがあったのですが、

同僚のかたに、

「なんかどれも同じような曲じゃない?」

なんてことを言われたこともあったのですが、

まあ、そう感じてしまうのは確かに分かります。

まずコード進行に関しては、ロックやブルースでよくみられる典型的な3コード進行の曲が殆どで、

イントロも似たようなフレーズを使いまわしていることもありますから、

なんとなーく聴いてる人にはそう感じてしまうのは納得がいきます。


でもですね、やっぱり1曲1曲ちゃんと個性があってどの曲もそれぞれ聴きどころみたいなのがあるのですよ。

曲の構成やコード進行がほとんど同じにも拘わらず、リズムのバリエーションの豊富さは特に素晴らしいですよね。1曲1曲、リズムや微妙なノリ具合などちゃんと違いがあってどれを聴いても面白いものが多いです。

さらに踏み込んでみると、

そのバンドのアンサンブル(合奏)的な観点からみても、ギターは8ビートを刻んでいても、ドラムやベースは4ビートだったり2ビートだったりして、その辺からもジャズの名残みたいなものもあったりして、ホント興味深いアレンジになっていますね。
チャック・ベリーに限らずこの時代のロックンロールにはよく見られたことですが、こういう点を踏まえてもこの当時のロックンロールというのは面白いものが多いです。


これは個人的な考え方なのですが、

多くの人は時代が進むにつれて、音楽性の幅が広がっていき、ジャンルも多様化していき進化していっているように感じるかもしれませんが、
これは厳密にいうと、元々一つだったものを後の世代の人がその断片を切り取っていき、その部分だけを特化させていったということなんだと思うのです。

チャック・ベリーの音楽を聴いていると、その中には現在でいうところの様々なジャンルの要素が見え隠れしています。
多分この頃の人たちは今の人ほどジャンルの区別をして音楽には向き合っていなかったように思っているのですが、だからこれだけ自由度の高い楽曲が生まれてきたのかなとも思ったりします。

そこから後々色々なものが切り取られて今の音楽に至るというようなそんな個人的な印象を持っています。

さらにはそこに散りばめられたモノに地域性というようなものも加えられて変化していったのかなと。

なので、チャック・ベリーにしてみれば、自分は「地球」に住んでいるから「地球」の音楽をやっているだけで、その「地球」の音楽を聴いた人が、勝手に国境を作っていっちゃった感じですかね。
この辺は「アメリカ」としよう、ここからここまでは「中国」、「メキシコ」の人はここからこっちには来るな!なんて言う人も現れちゃったりして、今のジャンル分けの多様化が進んでいったというような感じ。

元々は「音楽」という名の「ひとつなぎの大秘宝」だったのだということです。

また変な例え方して訳分からなくなりましたがwそのくらい色々な要素をチャック・ベリーの音楽から感じるということが言いたいだけですw
ときにワールドミュージックのように感じることもありますしね。


で、実際の楽曲で、

「チャック・ベリーとか好きなんだよね~」

なんて会話をするとよく、

「ああ、ジョニー・B・グッドの・・・」

って返ってきて、大体そこで会話が終わります。

そんな感じで、よく知らない人でもこの曲ぐらいは知っているというくらい、

チャック・ベリー = ジョニー・B・グッド

のイメージは強いですよね。

実際この手の曲は多いのはたしかですが、

他にも色々かっこいい曲や面白い曲がいっぱいあるのです。


特に僕が面食らった曲と言えば

「ハバナ・ムーン」という曲。

中学生くらいの頃に聴いたわけですが、

これを聴いたことにより、すべての音楽の景色がガラッと変わったと言ってもいいくらい、音楽の価値観みたいなものが変わりました。
「カッコイイ」というものの概念が崩されたというかなんというか・・

似たような感覚はバディ・ホリーの「ノット・フェイド・アウェイ」を聴いた時にも感じたのですが、

ちょっと言葉では説明がしづらいので実際に聴いてみましょう。

今まで音楽というのは、コード進行があって盛り上がりの部分のサビがあってと、そういうのが当たり前だと思っていたのですが、これを聴いたときに、

「え、なんだろう、ずっと同じ感じが続いてくだけなのに、この癖になる感じ・・」

「音楽ってこういうことなのか!」

と中学生ながら初めて何かハッ!と気付かされた感じでした。

で、聴けば聴くほどこのリズムがハマってきて、そのリズムのカッコ良さやボーカルのカッコ良さに気づかされていくわけですね。

この他にも独特なリズムの「メンフィス・テネシー」だったり、「トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」の歌い方だったり、「アイム・トーキング・アバウト・ユー」 かっこいいベースアレンジや、疾走感の中に絶妙に絡み合うピアノが印象的な「ユー・キャント・キャッチ・ミー」など、

そしてもちろんですが、どの曲もギターは当然のことながらカッコイイしインパクトがあります。

で、前回もお話ししたようにチャック・ベリーのボーカルも含めて聴きどころ満載の曲はいっぱいあるのですが、1個1個触れていたらキリがないので止めておきましょう。


ちなみに先ほどの「ハバナ・ムーン」、

実はストーンズの最新のライブDVDでキューバで行ったライブ映像なのですが、

そのDVDのタイトルが、まさに「ハバナ・ムーン」なんです。
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その辺からもリスペクトが伺えますよね。


で、昨日、とあるフレの方から

「もしチャック・ベリーがいなかったら今の音楽はどうなっていたかね?」

なんて質問をされたのですが、

そこで僕は、

「まずストーンズが結成されていない可能性大で、そうなってくると、ヒロトとマーシーもバンド組んでいない可能性も出てくるな」

なんてことを言ったのです。

まあ、そんなこと言った根拠というのはですね、

子供のころから友達同士だったキースとミックは、引っ越しにより一度離れ離れになるのですが、何年かしてバスだか電車だかで偶然再会するのです。で、その時にミックがたまたまチャック・べリーのレコードを持っていたことから話が盛り上がり、バンドを組むきっかけとなったとか、そんなエピソードがあるのです。

なので、もっと言うとヒロトとマーシーがバンド組んでいなかったら、ドラクエ内での我々の出会いもなかったかもしれないのです。


まあちょっと話がそれましたが、

また楽曲の話に戻ると、

僕もそんな色々持っている訳じゃないのですが、

チャック・ベリーといえばこの1枚
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28曲も入っているベスト盤なので、この1枚だけでも聴いていれば十分楽しめます。

他にも、ライブ盤だったり、

チェスレコード所属ですので、実はマディ・ウォーターズとハウリン・ウルフとのブルースのセッションアルバムのようなものもあったりするのですが、

これもちょっと面白くてですね、

ブルースなんだけど、チャック・ベリーがソロを弾くところになったりすると急に明るい印象になるんですよ。

この人の人柄みたいなものが出ちゃうんでしょうかね。

時々ハワイアンっぽい?フレーズも飛び出したりすることもあるのが面白いですね。

その他にも同じくチェス所属のボ・ディドリーとのセッションなんかもありますね。これ歌の無いインストものなのですが結構カッコイイです。

興味あれば色々聴いてみて下さい。

僕も持っていたはずなのですが、CD-Rに焼いて、何も記載しなかったものですから、どこか行方不明になりましたw


あんまり長く話してもあれなんで、最後に2曲ほど紹介してお別れしましょうかね。

まずはですね、

ストーンズのデビューシングルでもある「カム・オン」

前回、オリジナルよりも良いカバーがあまりないというようなこと言いましたが、

意外とこれは好きですね。

本人たちはこのカバーに納得がいっていないようで、納得いかないままデビューとなったようですが、僕は好きですよ。

オリジナルのほうは少し気だるい感じのボーカルとホーンが印象的で、ドラムもめっちゃカッコイイのですが、

ストーンズのほうは目立つベースの音と、ブライアン・ジョーンズのハーモニカが印象的ですよね。

そして何と言っても、後半の転調ですね。

このアレンジは実に興味深い。ハーモニカはわざわざキーを変えて持ちかえるのかな??

この2分もない楽曲の中で後半転調とはなかなか意表を突いたアレンジ。

普通、4~5分の長い曲の中で、後半ダレないように少し色を変えたいときに、この手の転調を用いることがあるかと思いますが、このスピード感でさらっと転調する感じは好きですね。

ブルーハーツの曲で言えば「台風」なんかも後半こんな感じで転調してますね。


で、最後にチャック・ベリーへのオマージュと言えばこの曲!

マーシーの「GO!GO!ヘドロマン」

これはもろにチャック・ベリーですからねww

せっかくなので最後にこれ聴いてお別れしましょう!

これはもう分かりやすいくらい「ジョニー・B・グッド」系の曲ですね。

マーシーのダックウォークも観れますw


それではまた!
QLKESNG5

2ガジュマル
先日、チャック・ベリーが亡くなってしまいました。

90歳だそうです。
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90歳までロックンロールを続けられたなら十分ですよね。

今の音楽シーンに残したものも大きいですしね。

この世の中、右見ても左見てもチャック・ベリーの面影しかないので、亡くなった気がしませんねw


チャック・ベリーについては以前も少しお話したかもしれませんが、やはりこういうタイミングですので、チャック・ベリーについて色々語ってみたいなという気持ちになっています。

なので今日はちょっと長くなりそうですが、僕の中のチャック・ベリーの思い出を語ってみましょう。


まず音楽好きな人同士の会話でよくあるのが、

「最近どう?」 ってっやつですね。

で、

「レコード聴いてるよ」 ってなりますよね。

そして、

「やっぱロックンロールでしょう」

ってなるんですね。

そんな感じで、好きな音楽について色々語ることがあるかと思いますが、

何故かそういう流れで、「チャック・べリー」のような王道の名前を挙げづらい風潮っていうのがあります。

あれなんでしょうね。

「好きな映画何?」

って聞かれたときに、ド定番のものを挙げづらい感じに似ているでしょうか。


 確かに本当に見えたものが 一般論にすり替えられる

 確かに輝いて見えたものが ただの奇麗ごとに変わる


心のどこかでそんなことを恐れていると同時に、定番のものしか知らないようなその程度の知識と思われそうな感じと、また今更語るまでもないその魅力をあえて語ろうとすることで、会話に水を差してしまうかもしれないというような、そんなことも頭をよぎってか、

「最近どんなの聴いてる?」

ってなったときに、

「やっぱチャック・ベリーはいつ聴いてもいいね!」

とは言いづらいんですよね。

分かりますかね?この感じ。


で、実際プロのミュージシャンの音楽雑誌のインタビューなんかを読んでも、会話の中でその名を聴くことは殆どありません。

でもそれはチャック・ベリーが軽視されているということではないと思います。

もしロックミュージシャンでチャックベリーが嫌いな人がいたら逆に知りたいというくらい、みんながみんな好きなチャック・ベリーなんですよね。だからもう逆に当たり前すぎて語られないんだと思います。

なのでもしもプロのミュージシャンでチャック・ベリーの魅力について伝えられない人がいたら、多分その人は本物ではないなとすら個人的には思ってしまうかもしれません。

それほどのキーマンなんですよ。

今でもちゃんとチャック・ベリーの名前を挙げて音楽について語るのってキース・リチャーズくらいじゃないですかねw
あの人は本当今でもしっかりと自分が影響受けたアーティストとしてもだけど、その偉大さというのをしっかりと現在のインタビューでも語り続けていますね。そこのブレのなさが流石です。


そんなチャック・ベリー、何が興味深いかって、まずはデビューの経緯ですかね。

デビュー時には年齢もそこそこいっていて遅咲きではあるのですが、

その売込みのためにデモテープを持ち込んだ先が、

あの「チェスレコード」なんですよ!

マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、リトル・ウォルターなんかが所属するブルースの名門レーベルですね。

ちなみに前にも言ったことありますが、このドラセナのレストランの番地2120というのは、シカゴにあるこのチェスのスタジオがあった番地でして、いわゆる聖地ってやつですね。なので10億G積まれてもこの土地は譲りませんw

やはりロックンロール、ロックンロールとは言っても、根にあるものはブルースなんですね。

そして最初にマディ・ウォーターズの所へテープ持って行き聴いてもらい、その後オーナーのチェス兄弟の所へ持って行くように薦められたとか。

で、それを気に入ってレコードデビューすることになるのですが、

その時の曲がこのデビュー曲「メイビリーン」なわけです。

今までのブルースにはないビート感のようなものが、当時としてはかなり衝撃があったのではないでしょうかね。

その当時、ジョニー・ジョンソンという専属のピアニストと組んで演奏していたのですが、

まあ、ブルーハーツでいうところの白井さんのような感じですかね。

そのジョニー・ジョンソンも今までやってきていたブルースとは全く違うリズム、ビートで、始めは戸惑ったというようなことも語っています。

僕は個人的にロックンロールの歴史において、このチャック・ベリーとマディ・ウォーターズとの出会いというのが全てのターニングポイントになっているのではないかとさえ思いますね。

そのくらい歴史的な瞬間。

この当時のマディ・ウォーターズというのは、吉本興業でいうところの明石家さんま、ダウンタウンといった大御所のようなもので、その人に認められさえすれば!というようなことは頭にはあったかもしれませんね。

この出来事によりブルース界にもポピュラー音楽界にも新たな風が吹き始めるわけです。


野球で例えるなら、

「160キロ!大谷すげ~な!」

ってなっている翌年に、時速200キロで投げるピッチャーが現れちゃった感じですかね。

スポーツの記録って徐々に更新されていくものですが、一気に全く違った次元の記録を放ってしまった感じ。

でもですね、このピッチャーはお人好しだから時速200キロで投げるコツをみんなに教えちゃうんですよね。

で、「何だこれだけのコツで200キロ投げれちゃうのか!」って、みんな真似するようになるんです。

そして、その翌年から200キロで投げることが当たり前になってしまうんですね。

速さに例えて余計分かりづらくなりましたがwチャック・ベリーの曲テンポが速いとかというそういう意味ではないです。

要は、今僕らが聴いているような音楽の多くはチャック・ベリーが皆にコツのようなきっかけを与えてしまったのが波紋のように広がっている様なんです、きっと。

今なお、その「感動の波紋」が広がっているんですよ。

チャック・ベリーこそが「先頭のランナー」と言っても過言ではないわけです。

この出来事がいかに革新的だったかということは、有名な映画「バックトゥザフューチャー」の例の下りのところを観ても分かるかと思います。チャック・ベリーが未来から来た主人公の演奏をヒントにするという流れがありますね。


と、ここまでチャック・ベリーのデビューについてお話ししましたが、今度は楽曲などもう少し具体的なことにも触れていきましょう。

チャック・べリーといえばやはりギターヒーロー的なイメージが強いかと思います。

僕も実際に来日時にライブに行ったことありますが、図太いトーンでとにかくデカい音が印象的でした。

これがもう15年くらい前のことですから、その時点ですでに75歳前後だったんですね。

その時の前座が東京公演が奥田民生やYOーKINGらで結成されたOP・KINGで、福岡公演がハイロウズでした。

僕は東京公演しか行ってませんが、僕の友達はハイロウズ見たさに福岡まで行ってましたねw

で、実際の演奏観るとやっぱりロックンロールって、なんだかんだ言ってダンスミュージックだよなって思ったりもしました。

チャック・ベリーにしてみたら「踊れるブルース」みたいなノリでやって行ったら自然と出来あがったスタイルなのかもしれませんね。

この軽快さは自然と体が動いちゃいますものね。
そういうことは「ダックウォーク」などのパフォーマンスをも見ても頷ける部分があるかと思います。


で、どうしてもギターのことで注目されがちなチャック・ベリーですが、

僕が一番強調したいのは、

「シンガーとしてのチャック・ベリー」

ということです。

ここが一番声を大にして言いたい。

そして最も重要なポイント。


やっぱり結局のところボーカルが素晴らしいんですよ!

特にあのリズム感というかタイム感ね。

伴奏があって、そこにチャック・ベリーのボーカルが乗ると、そこからさらにリズムのウネリのようなものが生まれますね。これが何とも不思議で、歌のリズムが心地よいので恐らく伴奏の無いアカペラ状態で聴いても素晴らしい音楽になるんじゃないかなと想像します。

こういう言葉の持つリズム感のようなものっていうのは、現在のラップミュージックなんかにも精通するものがあると思います。韻を踏んだ言葉遊び的な要素も含めてかなり通じるものがありますよね。
もしも生まれる時代が違ったら、このチャック・ベリーという人は世界を震撼させるようなラップミュージシャンにでもなっていたかもしれませんね。

で、チャック・ベリーの曲はもうカバーされつくしたっていうくらい、多くのアーティストがカバーして歌っているわけですが、どうしてもオリジナルを超えるようなものっていうのは数少ないですね。

その一番の要因っていうのがやっぱりボーカルなんです!

歌っているのがチャック・ベリーじゃないから!

それに尽きるんですよ。

皆200キロの剛速球をマスターして誰でも簡単に投げれるようになったものの、ちゃんとストライクゾーン、狙ったコースに投げられないという状況ですね。

何となくギターのフレーズだけを真似ていてもやっぱり違うんですよ。

このボーカルこそが真のロール感を生んでいるので、歌い手が変わるとその曲の魅力というのが半減してしまうことが多いんだと思います。

もちろん良いカバーもありますけどね。

ボーカルのリズムの良さは、先ほどの「メイビリーン」を聴いてもその感じは何となく伝わるかな?と思いますが、

カバーのほうを先に聴いてしまってチャック・ベリーの曲を知るケースも多いかと思います。

それによりチャック・ベリーの楽曲に対する印象が決まってしまって敬遠されてしまうのがちょっと心配で、そこでチャック・ベリーを知った気にならないで是非オリジナルを聴いてもらいたいですね。


具体的な楽曲の話に行くまでに、やはりだいぶ長くなってしまいましたねww

この辺にしておいて続きはまたの機会にしましょうかw

今日のところは最後1曲紹介してお別れしましょう!

キース・リチャーズとの「ネイディーン」

この曲も結構好きなんですよね。

たった2分30秒の中にも遊び心が満載で「ダックウォーク」も見れていい動画です。

サックスがボビー・キーズというのもいいですね。

書きたいことが上手くまとまらないので、とりあえずここまででまた後ほど続き書きたいと思いますw
QLKESNG5

2ガジュマル
2016年とも今日でお別れです。

2016年最後の記事として、

今日は「ガジュマル賞」の発表をしたいと思います。


その年に発売された優秀なレコードや、活躍したアーティストなどに贈られる、日本では「日本レコード大賞」、アメリカでは「グラミー賞」なんていうのがありますが、(グラミー賞の発表は翌年になりますが)

要はそれの個人版です。

今年発売され、かつ僕が購入したアルバムの中から、最も優秀な作品に贈られる栄誉ある賞なのです。


さっそくノミネート作品を発表していきたいのですが、

振り返ってみると、今年購入したアルバムが少ないこと少ないこと・・・w

最近はどうも物色欲なくなってきて、CDを買うことも少なくなってしまいました。

気になったらYOU TUBEなどで観て、気になれば買おうと思うのですが、大体がそこで満足してしまい買わないパターンが多いですねw


ということで今年は、たったの5枚だけ。。

ノミネート作品を発売順に紹介していきます。


まずは、2016年はこのアルバムの発売と同時に、衝撃的な訃報とともに始まったと言っても良いでしょう。

デヴィッド・ボウイ 「★」(ブラックスター)
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残念ながらデヴィッド・ボウイは、このアルバム発売数日後に亡くなってしまいましたが、

最後の最後に本当に素晴らしいアルバムを残してくれました。


続いては2月か3月だったと思います。

我がドラクエファンにはお馴染みの

すぎやまこういち 「ドラゴンクエストⅩ いにしえの竜の伝承 オリジナルサウンドトラック」
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購入当時書いた記事はこちら
「サウンドトラックを聴いてみよう!」


そして次は、初夏の時期だったでしょうか、夏はこればかり聴いていたような気もします。

ましまろ 「ましまろに」
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購入当時の記事はこちら
「本日の店内BGM ~11~」


そして次は、ほぼ毎年恒例の行事となりました、

クロマニヨンズのニューアルバム、

ザ・クロマニヨンズ 「ビンボロール」
61BOt3YFk7L
購入当時の記事はこちら
「BIMBOROLL A面」
「BIMBOROLL B面」


そして今年最後に購入したのが、1年の締めとしては最高の贈り物だったと思います。

ザ・ローリングストーンズ 「ブルー&ロンサム」
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つい先日書いたばかりの記事ですが、詳しくはこちら
「ブルー&ロンサム」


以上が今年僕が購入しました、たった5枚のアルバムです。

各アルバムの記事を読んでいただければ、僕がどれだけ気に入っているかが分かってもらえると思います。

そして、ノミネートされたこの5作品の中からガジュマル最優秀賞を決めるわけですが、

正直、ドラクエのサントラ以外(今回は過去作品のオムニバスのようなアルバムなのでほぼ対象外)はどれも素晴らしいアルバムなので、それを評価するなんてこと自体がナンセンスなのですが、


それでも僕は迷うことはありませんでした。

今年はもうこのアルバムで決まりです。

良いとか悪いとか、そういう次元の話ではないのです。

故人を追悼する意味合いもありますが、

そういうことを抜きにしても、本当に素晴らしい作品だと思いました。



もうお分かりですね。




ズバリ!



2016年 ガジュマル最優秀賞は、


デヴィッド・ボウイの


「★」(ブラックスター)です!!
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この作品はデヴィッド・ボウイの遺作となるわけですが、

多くの場合、遺作とは結果的にそうなってしまうことが多いですよね。

しかし、このアルバムは、恐らくこの作品が最後になることが分かっている中で制作されたもので、

自分の死期を悟った上で完成された作品だと思われます。


個人的には、もう、文句のつけようがないくらい完璧な作品だと思っているのですが、

なんというか、死ぬ前に何としても仕上げたいという情熱というか、そんな強い思いが伝わってくるような作品。

詳細は分かりませんが、必死で末期癌と闘いながら作り上げたものなのかもしれませんね。


長いキャリアのもとに最終的に行きついた未知の領域に達したとも言えるような、そんな創造性にあふれた作品でもあるのですが、どことなく過去作品を思わせるような懐かしい部分も感じることがあったり、

そして何といっても、最終的にたどり着いた場所でもありながら、音楽家デヴィッド・ボウイの本当の意味での原点に帰ったような、そんな風にも思えるのです。

そう思うのはなんというか、やはり今回の作品ではサックスがかなりいい味を出していて、アルバムの随所でいい雰囲気を生み出しているのですが、

もとはといえば、デヴィッド・ボウイが音楽にのめり込むきっかけになったというのが、ジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンだという記事を昔読んだ記憶があります。

そしてボウイ自身もサックスを始めることになり、それがボウイの音楽家としてのキャリアのスタートとなるわけですが、今回のアルバムを聴いていると、結局ボウイが音楽を始めた頃から目指していたものはこういうことだったのかなーと思えてしまうのです。

「野垂れ死んだところで 本当のふるさと」

なんて歌がありますが、まさにこういうことなのかなと。

今回のアルバムでサックスを吹いているのは本人ではありませんが、コルトレーンに憧れて音楽を始めたボウイが、ずっとその当時の頃から思い描いていたものなのかもと感じとれるような、そんなジャズとしての側面もある作品でもあったり、

はたまた、どことなくトランスミュージックのようでもあったり、または映画音楽のようでもあり、もちろんロックでもあり、聴きようによっては全く新しいタイプの歌劇のようでもあるんですよね。

でも結局のところは、どのジャンルにも当てはまるようなものではないと思うのです。

もうデヴィッド・ボウイという名のジャンルなんですね、きっと。


ここ最近は洋楽を買っても、歌詞とか特に気にせずに訳詞に目をやることもなかったのですが、

やはり、最後に残した作品ということで、歌詞がどうしても気になっちゃったんですよね。

でも訳詞を読んでみるものの、結局のところはよく分からないのですが、

捉えようによっては遺書のようにも感じる文面もあったりで、ちょっと複雑な気持ちにもなったりしました。

でも訳詞ではやっぱりよく分からないな~

ボブ・ディランの記事のときにも言いましたが、本当にこういうとき英語が分からないのが悔しい・・

実際のところ、詩人としてのボウイの魅力ってどうなんでしょうかね?

あまりその辺の評価のようなものを耳にすることがありませんが、どうなんでしょう。

訳詞を読む限りでは、どことなく意味深で、独創的な詩の世界観があるように感じてしまうのですが、今年はボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したことも話題になりましたが、文学的な目線で見た場合の魅力みたいなものは、英語が分かる人からすると、どんな感じなのか知りたいところではあります。

でもそれ以前に、音楽を通して言葉以上に伝わってくるものがあるので、まあ意味は分からなくても良いのですが、その辺がデヴィッド・ボウイの本当にすごいところでもあると思いますし。


ちょっとこの大傑作アルバムをどの観点から触れていいか分からず、まとまりのない文章になってしまいそうなので、最後にもう少しアルバム全体の話をすると、

アルバム全7曲なのですが、全体的にかなりダークな感じがしますね。

で、ぼーーっと聴いていると曲が変わったことに気づかないような感じに、流れるように次の曲へと変化していきます。アルバム全体に音の統一感があるので、このアルバム1枚通して一つの作品なんだな~と、そんな印象を受けます。
先ほども言ったように僕は詩的な部分は分からないのですが、音楽の部分だけでも全曲通してのストーリー性のようなものを感じます。

悪く言ってしまうとどの曲も似たようなサウンドと取る人もいるかもしれませんが、やはり各曲それぞれ個性はあるんですよね。

一度聴いて、おおお!ってテンションが上がるようなタイプの曲はないかもしれませんが、聴けば聴くほどっていう、いわゆるスルメ効果ってやつですね。

あと特徴的な部分ではドラムでしょうかね、1曲目の「★」なんかは、あえて打ち込みっぽい感じに表現しているのかもしれませんが、全体通してかなり独創的な叩き方ですね。
そして、コーラスなども幻想的なものだったりして、これもまた面白い。
聴くたびに色々気付くこともあって、そういう意味でも奥深い作品だと思います。


そういえば、クロマニヨンズのマーシーは、デヴィッド・ボウイのことを「本物のロックンローラー」と称していました。

これはマーシーの中での最上級の誉め言葉だと思うのですが、僕も同じく「本物のロックンローラー」であり、「本物の音楽家」、「真の音楽家」であることは間違いないと思っています。

まあ、「人を誉めるなら生きてるうちに」なんて言葉がありますが、

惜しまれながら亡くなってしまった、デヴィッド・ボウイの「★」に、

いや、デヴィッド・ボウイの「音楽家としての生き様」に、

「2016年 ガジュマル賞」を敬意をもって贈りたいと思います。


それでは今年最後になりますが、

そのガジュマル賞受賞作品「★」から、

2曲お届けしてお別れしましょう!

まずは、アルバムタイトル曲である「★」

10分にも及ぶ大作ですが、その10分間に一切無駄な要素がない、渾身の作品。

曲調が途中でがらりと変わり、また自然な感じに元の曲調に戻る一連の流れは芸術的ですね。

この延々と繰り返されるフレーズも不思議と段々癖になってきますね。


そしてもう1曲、「Lazarus」

先ほどアルバム全体にストーリー性を感じると言いましたが、英語が分からないので歌詞のことは分かりませんが、なぜかこの曲も「★」同じく、包帯を巻いた男が登場しています。もしかしたら歌詞の部分でも何かつながりがあるのでしょうか。
このPVを見ているとデヴィッド・ボウイは「俳優 デヴィッド・ボウイ」としての姿もあったんだよな~ということを思い返させられます。


ということで以上、「ガジュマル賞」の発表を持ちまして、今年最後の記事となります。

2016年ブログを読んでいただいた方、ありがとうございました!

この先、どの程度ブログを更新していくかは分かりませんが、

また来年もよろしくお願いします!

ありきたりの挨拶ですが、

皆さん良いお年を!!
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