前回の『調理職人 会心率の謎』という記事の続きです。
前回はちょっとあれこれと書きすぎて分かりづらいものになってしまいましたが、
今回はもう少し的を絞ってお話したいと思います。
前回立てた仮説の中で
「ある特定の位置で会心率が大幅に上がっている」
ということについてもう少し詳しくお話します。
これは釣りで言うところの「くいつき度が9以下だと会心が出やすい」と一般的に言われているものと似たようなことで、
調理の場合もそのようなことが起こっているという可能性を指摘しました。
具体的にどういうことかと言うと、
僕が一番感じているのは、
「基準値に近いほど会心が出やすく、遠いほど出にくい」
ということですね。
さらに基準値をすでに超えている場合は出にくくなっている可能性もあります。
前回は会心率の面からそういう仮説を立てましたが、
今回は運営目線で少し考えてみたいと思います。
仮のそのような修正をしていたとして、何のためにやったのかということです。
もしこの説が正しければこうなります。
調理は鍛冶に比べて成功ゾーンがとても広いため、基準値から大きく離れた位置で偽会心が出て固定されてしまうことが多いです。
成功ゾーンが広い分、もちろん☆2☆3が出来るための許容範囲も広いのですが、やはりそれでも不運にも偶然出てしまった偽会心によってそれが阻止されてしまうことは多々あります。
しかも鍛冶と違って完全に固定されてしまうので、その後の微調整はできません。
そういう面から、会心率の高いフライパンを使えば使うほどそういうことが起きやすくなっている状態です。
良いフライパンを使っても偽会心が多発してしまえば、成功率も下がってしまいます。
それを修正するために、このような仕様に変更したと考えれば、納得がいく部分があります。
実際の所、会心アップの効果のある料理ではプラチナ程度でも十分作れてしまうので、むしろ会心率の高すぎる光☆3とかよりも安全であるという認識です。
そして、偽会心になる確率を減らすことで、運要素がやや強かった調理を、より技術と道具の性能が反映されるようにしたのではないかと説明がつきます。
具体的な例としては、こういうことになります。
ランダムに設定された基準値から大きく離れている場合は、本来の会心率の7~8割程度の会心率に下がっていて、基準値に近いほど、本来の会心率よりも1.5倍程度になっている。そして基準値を超えた位置では再び会心率が落ちる。
つまり、ランダムに設定された基準値が、赤いゲージの右端のほうに設定されている場合は、「ねらい焼き」を使用しても会心が出にくいということになります。
または、会心が出れば基準値が確定するという位置では会心率が上がっていて、偽会心の可能性が少しでもある位置では会心率が落ちているという見方もできます。
なので、「会心焼き」と似たような火力の強さも反映されている可能性もあります。
これはあくまでも想像でしかないのですが、もし本当にこのような仕様になっていれば、実際に自分が集計した会心率のバラツキにも説明もつきやすく、納得もいくのです。
なので、今まで一番会心の出やすかった「会心火力アップ+強火焼き+会心焼き」の確率が下がったのではなく、新たに会心が出やすくなる要素が加わったため、「会心火力アップ+ねらい焼き」でもそれに匹敵、またはそれを上回る会心率が出るようになってしまったと説明がつきます。
そして、さらにその会心率に上限が定められているとなれば、全てうまく話がまとまるのですが・・・
まあ、定かではない妄想はこの辺にしておきましょう。
でも、一つだけ言えるとすれば、
今まで確率が高いとされていた「会心火力アップ+会心焼き」よりは、「会心火力アップ+ねらい焼き」のほうが確率が高く、逆転してしまっている可能性は極めて高いです。
本当はもっとタルト系を使って、「会心火力アップ+会心焼き」の検証をしたいのですが、
何せ、タルト系が☆3でも安い上に回転も非常に悪く、大量に作っても売り切れないので、検証しづらいというのが現状です。
もし気になる方がいましたら、自分で実際にカウントしてみると良いでしょう。