2ガジュマル


今日の記事は例のJAZZシリーズの第3回目。


前回はボーカルに関しての記事でしたが、

今回はちょっと「ドラム」に注目してお話ししたいと思います。


皆さん、普段音楽を聴くとき、ドラムの音や叩き方などに注目して聴くことってありますか?

僕自身、この曲のこのドラム好きだな~とか、

このシンバルの音なんか好きだな~とか、

何となく耳に残る部分では意識して聴いたりはあったのですが、

正直、叩いてる人の個々の特徴まで意識したり、

その音の違いだとか、そういったものまでは気にして聴くことはあまりありませんでした。


そんな中、ある日そういうことを意識しだしたきっかけになったのが、

やはり、このシリーズではお馴染みの、

チャーリー・ワッツ先生。
o0485033513951842413
もちろん、チャーリー先生のドラムの叩き方や音に魅せられて、

そういったことに注目したというのもありますが、

それよりも特に、ドラムの世界の奥深さみたいなものを意識するきっかけになったものがあるんです。


それがこちらのアルバム。
4171S3D185L
「チャーリー・ワッツ ジム・ケルトナー プロジェクト」

という、チャーリー・ワッツと、ストーンズのサポートメンバーでもあり、打楽器のスペシャリストでもある、ジム・ケルトナーと言う人と一緒に制作したアルバム。

打楽器奏者である二人のアルバムですから、ドラムやパーカッションがメインという感じのアルバムで、

さらに近代的なサンプリングなども駆使されており、

古き良きものを好みそうなチャーリー先生にしてはちょっと意外な感じのアルバムでもあります。


で、このアルバムの最大の特徴は、

曲のタイトルが全てジャズドラマーの名前になっている所。
スクリーンショット (251)
人の名前をそのまま曲のタイトルにしてしまうのはちょっと面白いですよね。

タイトルは曲が完成した後で、そのイメージに近いドラマーの名前が、「この曲は誰っぽい」みたいな感じで、後からつけられたらしいのですが、

曲自体はあまりジャズっぽいものではなく、

どちらかというと、中東、ボサノヴァ、アフリカン、といったような、

ワールドミュージックっぽい要素が強いアルバムです。

で、ライナノーツには二人の対談形式で、何故その人の名前にしたかを説明してくれていて、

そのドラマーとの思い出なども含めて語ってくれています。

それを読むことで、僕も今まで気にしていなかった、各ドラマーごと特徴というものを意識するようになり、

ここでタイトルになっている人たちのアルバムを実際に買ったりして、

よりジャズというもや、そのドラムを意識して聴くことが面白いと感じるようになりました。


そしてこれまたジャズのレコードの特徴でもあるですが、

ジャズって、ドラマーがバンドのリーダーとしてバンドを率いて、ドラマー名義でレコードを出したり、ライブを行ったりということがよくあることなんです。

ロックやポップスなどの世界ではあまりないですよね。

どちらかというと、ボーカルやギタリスト名義で活動しているバンドが多いですかね。

例えば、

バディー・ホリー&クリケッツ

スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ


みたいな感じ。


それがジャズでは、先ほど曲のタイトルにもなっていた、

アート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズ

ケニー・クラーク/フランシー・ボランビッグバンド


のように、ドラマーが中心となっていることがよくあり、

(ドラマーの名前)+トリオ、クインテット、カルテット

のような感じでバンド編成を表現したものがよくあります。


このアルバムがきっかけで、こういったドラマー名義のものを聴くきっかけにもなり、

さらには、普通によくあるサックス、トランペット、ピアノがメインのアルバムでも、

バンドメンバーのドラマーの所に注目が行くようにもなりました。

ジャズの世界では色んなアーティストのバックで、このアルバムのタイトルになっている人たちが、ドラムを叩いてることが多いんですよ。

で、知ってる名前がメンバーのリストに載ってるとちょっと嬉しかったりもします。


こういう感覚でジャズを聴くようになってから、

ジャズを聴くのが楽しくなってきたのはもちろんなのですが、

結果、元々よく聴いていた、ロックやブルースなどでも、

よりドラムのほうに注目が行くようにもなって、世界観がまた一味違って感じることができて、

自分にとっては良いこと尽くしのきっかけになり、

このアルバムの出会いはホントに良かったなあと思っております。


ちなみにこのアルバムの中での特にお気に入りなのが、

気だるい感じの8ビートから、ビ・バップ系というんでしょうか?急にがらりと高速4ビートに切り替わる、

6曲目の「マックス・ローチ」

ビートが切り替わってからのピアノも圧巻ですね。


そして、ラストを飾る「エルヴィン組曲」

個人的に広大なアフリカの大地を想像させてくれるような曲で、

12分にも及ぶ大作なのですが、聴いていて全く飽きることなく、

ずっと子守歌のように聴いていられます。

シンバル系の音も、こんなに美しい音色は今まで聴いたことがないというくらい、

その音に聴き惚れてしまいます。

エンディング部分でジャングルっぽいビートに変わるのや、

掛け声のようなコーラスが入るのもお気に入りです。


そして、ちょっと余談になりますが、

2曲目のタイトルにもなっている「アート・ブレイキー」

この人は、ザ・クロマニヨンズのライブ「レインボーサンダーツアー」を観に行った方ならお馴染みの、

ライブのオープニングで使用されていた「ドラム・サンダー組曲」という曲で、

あの圧巻のドラムを叩いていたのが、まさにこの「アート・ブレイキー」なのです。

まさに雷のようなドラムでしたよね。

こういうライブの演出にジャズの曲を用いるのは、どことなくストーンズのライブを思わせてくれたりもします。

この曲は「モーニン」というアルバムに収められていますが、
61B-Ex59OZL__SX425_
全く知らない人でも、このアルバムタイトルにもなっている「モーニン」という曲はとても有名な曲なので、

どこかしらで聴いたことがあるかと思います。聴けば「ああ!」ってなるやつですね。


というわけで、「チャーリ・ワッツ ジム・ケルトナー プロジェクト」というアルバムをきっかけに、

ジャズドラマーや、ドラムの音や叩き方などに注目るようになったというお話でしたが、

多分、個人的な好みもあるので、このアルバムを強く勧める訳ではありませんが、

こういう目線でドラムやジャズを楽しんでみるのもまたいいんじゃないかなと思います。



最後に今日はチャーリー先生の動画で、

最近のお気に入りのやつを紹介してお別れしようと思います。

この記事のテーマに相応しく、

ロック系のドラムでは見ることが少ないですが、

ジャズではよくお見掛けする、ブラシを使ったドラミングを、

ブルースのカバー曲、マディー・ウォーターズの曲で披露しているあたりが、

何とも言えない良さがあります。

ローリング・ストーンズの「I Can't Be Satisfied」です。

ストーンズのリハーサルの動画はけっこう好きで、

「せーの!」っていう感じじゃなく、いつも勝手に演奏が始まっていく感じが好きですね。

ミック・ジャガーがスライドギターを弾いてるのも珍しいですし、

スタッフがチャーリー先生に資料のようなものを渡す所とか気に入ってますw

最小限のドラムがクールでありながらも、どこか楽し気なのがファンとしては嬉しい。

そしてグレッチのドラムセットがなんとも輝かしい。



これでひとまず、ジャズシリーズの記事を書き始めてから、書こうと決めていた3回分は何とか書くことができまして、

とりあえずは、しばらくこのシリーズはないとは思いますが、

またジャズに関して思いつくことがあったら書こうと思いますので、

またその時にお会いしましょう。

QLKESNG5