2ガジュマル
こんばんは。

それではお約束通り前回の続き、レコードをひっくり返して「ラッキー&ヘブン」B面のレビューと行きましょう。

ちなみに今回の歌詞カードの裏のデザインはこんな感じ。
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過去作品で登場した色々なものが色々と描かれています。これだけみると集大成アルバムみたいな感じもありますね。


それではさっそく楽曲のほうに行きましょう。


7 盆踊り  マーシー作

B面のスタートはいきなり盆踊りです。素直過ぎて思わず笑っちゃうくらいタイトル通りそのまま盆踊り調の曲ですね。
前にも言ったかもしれませんが、彼らの楽曲は俳句などのようにテーマが1曲の中に分かりやすく凝縮しているのが魅力ですよね。CMやテレビ番組の随所で彼らの曲が多用されるのが分かる気がします。

曲調は「酒じじい」の間奏部分をピックアップしたような感じで、ハイロウズの「21世紀音頭」にも似た曲調。

歌詞は一見シンプルな感じですが、どことなく過去と未来を繋ぐような、この1曲の中に二つの世界が見えたりもして不思議な感覚にもなります。


8 ユウマヅメ  ヒロト作

「夕まづめ」という言葉はこの曲で始めて知りましたが、これは釣り用語らしく、日の入り前後の時間帯で魚が良く釣れる時間帯でもあるとか?そんな感じらしいです。というわけでその名の通り釣りの曲です。
これも盆踊り同様テーマが分かり易くていいですね。

クロマニヨンズでは珍しくかなりまったりと穏やかな曲調です。サビの部分なんかは1回聴いただけで耳に馴染みついつい口ずさんじゃいますね。

「いまやめて 帰るのか 帰るのか」と「帰るのか」を2回繰り返す感じとか、帰ることへのためらい感みたいなものがしっかりと伝わってきていいですよね。釣りをほとんどやったことが無い僕でもこの気持ちは分かります。
海でよくサーフィンをしていたころ、もう少し待ったらいい波が来るんじゃないかと、なかなか切り上げられない気持ちにも似てる感じがしてものすごく共感。そんな葛藤の中いつも海側から釣り人を眺めていました。

途中の「まだまだー」の掛け声は絶対言いたいやつ。


9 ルンダナベイビー  ヒロト作

7~9曲目にかけて今までのクロマニヨンズではないくらいまったり穏やかな曲が続きます。今までとは違ったアプローチですがこの一連の流れは意外といいですね。やっぱりアルバムとは曲順通りに聴いてこそのもの。

曲調はもうこれ以上ないくらいスタンダード中のスタンダードなコード進行でオールディーズ感溢れる楽曲ですね。コーラスも含めて懐かしささえ感じる楽曲です。過去作品では「夢のロッケンロールドリーム」にも似ていますかね。

歌詞では具体的な表現は一切ないもののどこか別れを連想してしまう感じがして、とても切ない気持ちになる曲ですね。多くを語らずして感じさせる表現力というのは本当に見事ですね。


10 ワンゴー  ヒロト作

チャック・ベリー風のイントロで始まり、今までの穏やかな流れから一気にスイッチを切り替えてくる感じの10曲目。ストレートなチャック・ベリー風のロックンロールナンバーです。

ボーカルの歌い回しもいかにもロックな感じがしてカッコイイですね。

タイトルだけ見たときは「ワンゴー」ってなんだ?ってなりましたが、聴いて納得そのまま「ワン」が「ゴー」する曲です。ようは犬の歌ですね。これもライブとかではワンワン楽しそうですねえ。

犬と言えば、これまたヒロト作で「犬の夢」がありましたね。こちらのはちょっと哀愁がありますね。これもまた好き。


11 ジャッカル  マーシー作

10曲目がチャック・ベリー風なら、お次はキース・リチャーズ風のバッキングで応酬です。

ベースの絡み具合なんかもいい感じですね。

しかし「ジャッカル」とは何でしょうかね?単純に動物のジャッカルでしょうか?それとも違う何かがあるのか、それが何かで歌詞の感じ方は変わりそうな気がしますが、調べてみると映画なんかもありますねえ。

まあ意味はともかく、「型破りに こだわるあまりに 空回りしている」とかマーシーらしい言葉遊び要素も盛り込まれていていいですね。
「アゲハチョウの背に乗って 季節は飛んでった」の表現なんかも好きです。

12 散歩  マーシー作

アルバムのラストを飾るのはこれまた穏やか感じに戻って、なんというか下校の時刻になりました感溢れる楽曲ですね。普通なら十分あり得る終わり方ですが、クロマニヨンズ的には意外な終わり方。
「散歩」はタイトルから想像通りのマーシー作ですが、どちらかというとマーシーの別バンド「ましまろ」のほうで歌いそうな楽曲ですね。

初めは極めてシンプルな印象を受けましたが、聴いてるうちにメロディーの美しさが深く体の中に入り込んでくる感じがしましたね。
なんと言いましょうか、以前、マーシーは「ごめんね青春」というドラマでインストの楽曲を提供していましたが、そういうものと近い感じがして、本来歌詞がなくても十分存在感を示すことができる曲のような感じがします。
かと言って強い主張がある訳でもないので、すっと背景に溶け込むというかそんな感じ。

これはすぎやまこういち氏がよくドラクエ音楽を語るときに言っている、「ゲーム音楽は長時間プレイするものだからインパクトが強すぎてもダメで、長時間聴いていても飽きずに自然と耳に馴染むようなものを・・・・」みたいな感じのことを仰っていますが、これもそれに似た感じが個人的にはしているのです。
例えるならアレフガルドのフィールドの曲のような、短く同じフレーズを繰り返しているだけなんだけどずっと聴いていられるというよう感じ。

「はじめてのーーみーーち」の「のーーみーーち」の音の伸ばし方と言葉の乗せ方ににマーシーらしいセンスを感じます。



という訳で以上、B面のレビューもここまでです。

今回のアルバムも今更言うことではありませんが、見事のアルバムでしたね。
相変わらずのモノラルサウンドですが、いつもに増して音のクオリティーさえも上がっているような気もするし、何よりも今回はアルバム全体の緩急のバランスが良く、いつもとは少し違う心地よさみたいなものがあるような感じがしました。

とまあ、ここまで色々書きましたが、あくまでも個人的な感想なので、人それぞれがそれぞれの感じ方で聴いて楽しめればそれでいいのではないでしょうかね。


で、最後にちょっとオマケなのですが、

今回のアルバムにも夏系の楽曲が3曲も入っていて、クロマニヨンズだけでも夏ソングが結構増えてきたな~と思いまして、ちょっと遊びでクロマニヨンズ版「夏のぬけがら」ならぬ「夏のけだもの(仮)」というプレイリストを作ってみました。


ドン!


A面
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B面
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ようはクロマニヨンズの曲だけで夏の曲を集めたプレイリストです。

本当はA面6曲B面6曲の全12曲にしたかったのですが、ちょっと絞り切れずにA面7曲B面6曲の13曲になってしまいました。
曲順もかなり悩んで決めたのですが、あくまでもA面とB面で区切るイメージです。

「ユウマヅメ」は夏を限定する曲ではありませんが、このプレイリストの中に潜り込ませることで夏休みの釣りの思い出なんかも連想できて良いかな~と思いまして追加。というかこれ外すとヒロト作が1曲だけになってしまうのですよw
夏はマーシー率が圧倒的です。

興味ある方は試しにこの順番で聴いてみて下さい。



久々のブログになりましたが、読んでいただきありがとうございます。

最後に、今回レビューを書いてみて思ったこと、


〇〇感という言葉は使い勝手がいい。


それではまた逢う日まで!


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